ステージの上が一番似合う人よ

 

キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャンを見てきたのでラブが爆発している。

初めて彼を認識した日から早3年。ついに私はこの目で見た。この世に彼が存在することをこの目で確かめてきた。私が愛するその人は、かっこよくてかわいくて歌が上手くて踊りが上手くてステージの上がよく似合う人だった。世界で一番の男だった。そんな世界で一番の男を好きな私は世界で一番幸せな女だ、間違いない。

可愛らしい表情やコミカルな仕草から感じる少年らしさや不安定さ、濃やかな踊りや力強い歌声から滲む聡明さやたくましさ、その一つ一つが彼とフランクをシームレスに繋いでいた。他のキャストさんとのアイコンタクトやちょっとした手の仕草、洗練された身のこなしに目を奪われ、心奪われ、ずっと夢の中にいるようだった。もしかしたら本当に全部夢だったのかもしれない。

初めて好きな人に会えた喜びと、目の前にいたのは私が知っている彼だったという感動で胸がいっぱいになった。今まで画面越しに追いかけてきたその人は嘘でも偽物でもなかった、全部本当だったんだ。それがすごく嬉しかった。出会えてよかったと心の底から思う。観劇後、外に出て真っ先に湧き上がったのは「幸せだ…」というなんの捻りもない、しかしこれ以上ない感情だった。日々生きている中でただただ幸せを噛み締めることができる瞬間があることを更に幸せに思った。明日からまたいつも通りの生活が続いて、憂鬱なこともたくさんあって。だけど、彼は確かにいるんだというその事実だけで私はこの先も生きていける。

ステージの上が一番似合う人よ。どうか健やかでいてね。そしてこれからもたくさん素敵な世界を作ってほしい、あなたが作る世界をずっとずっと見ていたいよ。